ダメ人間にもなれない

PCの画面をクリックするしかできない男の日記

ランボーを観た ネタバレ注意

以前オバッチさんのツイキャスランボーが気になっていたのでレンタルで借りてみた。

 

舞台はベトナム戦争後のアメリカ。ベトナム帰還兵で元特殊部隊隊員のジョンJランボーはかつての戦友を訪ねるも、既に戦争時に使用された枯葉剤の影響による癌で死去。そしてあてもなく彷徨い、食事をしようと街に入ろうとするものの、警備していた州兵に不審者とみなされて追い返されてしまう。

 

それでもランボーはまた街に入ろうとした為、州兵に逮捕されて留置場に収監されてしまう。そしてそこで屈辱的な尋問受けていく内にベトナム戦争時代のトラウマが次々と蘇っていき、怒りを爆発させて留置場から脱走する。そして、ランボーと州兵との壮絶な戦いが始まるという話。

 

印象に残ったのがまず冒頭のランボーは口数が少ない。受け答えのシーンを観ても「この人大丈夫か?」と思わされるくらいだし。しかしその理由は物語が進むにつれて徐々に明らかになっていく。それはベトナム戦争時代の拷問等のトラウマ、かつての戦友が次々と亡くなっていったこと、そして帰還後に帰還兵として差別を受けたことによって精神を病んでいたのだ。

 

戦闘シーンもアクション映画にありきたりな銃を撃ちまくるというよりも、神出鬼没に背後からヒュッと出てきて襲い掛かったり、罠を仕掛けて行動不能にしたりする場面が目立った。流石はベトナム戦争時の英雄というべきか。因みに個人的にすげえ!思ったのが落ちていた麻袋をナイフで加工して即席の防寒具を作るシーンだ。Falloutの主人公も顔負けだ。

 

 

そしてラストにおけるベトナム戦争時代の上司に思いをぶちまけるシーンがとにかく壮絶だ。この映画にはド派手な爆破シーンやバイクチェイス等の見どころがあるけれども、それらが霞むくらいの魂の叫びが脳裏に焼き付く。

 

アクション映画として観ても面白いが、人間ドラマとして観ても興味深いと思える作品だった。