ダメ人間にもなれない

年金、福祉のない超低資産の老後生活

正論よりも行動

福本伸行氏の漫画「カイジ」で利根川幸雄というキャラクターが忘れられない。

彼は物語の初頭で主人公のカイジが乗るギャンブル船エスポワールにて登場し、後にスターサイドホテル編にてカイジとも死闘を繰り広げる悪役でもあり、後のスピンオフ作品の主人公を務めるある種の人気者でもある。

 

利根川幸雄のセリフで有名なものといえば、「金は命よりも重い」だ。エスポワールに集まった負け組のダメ人間達に自己責任や弱肉強食、努力至上主義満載の説教をして、その正論ぶりから一部では利根川先生とまで呼ばれている。

 

でも俺から言わせればそのお説教はクソ食らえなんだよね。特に俺みたいなダメを通り越して虚無にまで辿り着いてしまった人間にとっては 笑

 

俺にとっての利根川幸雄はステレオタイプだけど「焼き土下座」である。カイジにEカードで敗れてその制裁として兵頭会長から焼き土下座をさせられることになったが、利根川は自ら補助器具を使わずに灼熱の鉄板に上り、一人でやり通した。そしてその様を見たカイジはただ涙を流し続ける。

 

要約すると、どんなに見事な論理で固められた正論よりも具体的な行動の方が響くということなのだ。そして人は負けた時にどのように行動したかによって評価が決まるということでもある。

 

もしも利根川が焼き土下座をさせられる際に無様な言い訳をしたり、泣きわめいたりしていたらただの小賢しいクズで終わっていたし、ここまで人気にならなかっただろう。

彼はどうしようもない悪人ではあったが、悪人なりの意地を見せて責任を果たしたのだ。

 

世の中には本当に正論が多い。だけど正論なんてのはネットで少し勉強すれば中学生でも吐けてしまうのだ。それで「はい論破!」なんてやってるのを見るとしょうもないと思う。

 

かく言う俺自身はというと、負けた時は言い訳が多くなってしまうのが現状だ。少しは「利根川先生」を見習った方がいいのだろうな。