ここ最近暑い。だけどクーラーをつける程の猛暑でもないし、電気代のことを考えると微妙だ。
そこで活躍するのが扇風機だ。クーラーほどの威力はないけれども、マトモに風を受け続けると体が冷えて、最悪致命傷に至る程の危険度もあるくらいだ。
物置から引っ張り出して、いざ試運転をしてみると…?
カラカラカラ
回転はしているけれども風がこない。何でだ?と思って扇風機を分解してみた。
分解した姿。汚部屋で申し訳ない。よく見てみると…
あっ、回転軸についているはずの「羽根回り止め」のピンがない。
本来は羽根と羽根回り止めピンがうまくかみ合って羽根を回しているのだけど、今回はそれがなくなってしまっていたので羽根が空転状態になっていたのだ。一体ピンはどこにいってしまったのだろうか…?
このまま悩んでいても埒があかないので、GOOGLE先生に教えを乞うと、スプリングピンというものを代わりに入れればよいとのこと。
スプリングピンとは、中が空洞になったピンで穴に挿入するとその反発力でピン自体が広がって、穴から抜けにくくなる特性を持つものだ。従ってスプリングピン自体は穴よりも若干径が大きくなっている。
ノギスで穴の径を測って、〇ノタロウでスプリングピンを注文した。
こちらが今回〇ノタロウで注文したスプリングピン。規格はΦ3×30(実際の直径は3.25くらい)。
こんな感じで中は空洞に。
いざ回転軸にピンをぶち込もうとハンマーで叩いてみると…
入らない…
軸穴を見てみると、以前入っていたピンの残骸が残っていた。ソイツをラジオペンチや千枚通しでつついたり、スプリングピンで押したりしてようやく抜けた。
これが今回残っていたピン?の残骸。取れた時は長年取れなかった耳垢が取れた時のような感慨深さがあった。
そして改めてピンを挿入。正直入りにくい感触はあったものの、ハンマーでしっかりと叩いていけば徐々に入っていった。
こちらが挿入したかたち。カバーを組み立てた時に気付いたのだが、ピンがもう少し長かったら組付けが不可能になっているくらいギリギリだった。危ない危ない。
何とか羽根にもかみ合いそうだ。
組み立てて改めて試運転すると、
問題なく作動しました。
厳密に言えばハンマーでピンを挿入した時の衝撃で回転軸が若干曲がってしまったが。羽根が回転している時に軸がブレ気味だったので。
本当だったらメーカーが部品交換とかやってくれたらスンナリ解決だったのだろうけど、なかなかそうもいかないのが現実だ。
とはいえ扇風機の買い替えに至らなかったのは不幸中の幸いだ。今回かかった費用はスプリングピン代¥989(送料込み)くらいだったし。
こういった修理モノは大抵は修理前より酷くなったり破損したりするのだけれども、今回のように上手くいくとやはり嬉しい。
まあ自己責任の上で参考にして頂ければ幸いです。