ダメ人間にもなれない

PCの画面をクリックするしかできない男の日記

プライドが高くて嫉妬深いクズの土屋賢太郎

どうもおはようございます。自身の人生とは裏腹に左耳が絶好調のていのうでございます。定期的に耳鼻科に行っておいた方が無難ですね。

 

今回は久し振りに気になるキャラクターについて書いていこうと思う。

せきやてつじ氏の料理漫画「バンビーノ!SECONDO」に登場する土屋賢太郎である。

 

 

味オンチでプライドが高い

土屋は主人公の伴省吾が務めるイタリアンレストラン、レガーレに中途採用の料理人として採用される。彼は伴よりも年上で料理人としての経験もある為、伴は彼の対応に苦慮する。というのも、土屋は自身の経験とプライドからか店側の言うことを聞かずに仕事を進めたりして伴をないがしろにするのだ。更に、土屋の作った料理はなぜかボンヤリとした味になってしまい、味オンチを疑われている。

 

数々の嫌がらせ、そして一線を通り越して犯罪行為に…

上記の性格から土屋は伴と初対面の頃からギスギスとした関係にあって、仕事中も度々衝突する。そうしたいきさつもあって、伴と土屋は料理対決をすることになるのだが、土屋が投票箱に小細工を仕掛けて土屋が不正に勝利を納める。

 

その後は伴への敵対姿勢がエスカレートしていくのだが、二人の上司の日比野あすかがそれを何とか抑え込む。そんなあすかに対しても土屋は逆恨みして、調味料に洗剤を混ぜたり、性的な嫌がらせ(敢えて割愛します…)をしたりと悪行三昧。

 

仕舞の果てには、衝動的な怒りからあすかを階段から突き落として腎臓一つを失わせる程の傷害を加える(当然ながら逮捕モノです!しかもこの時流産しなかったとはいえ、妊娠していました!!)といった凶行に走ってしまう。

 

事件の真相を知った伴は土屋の自首をかけて再度料理勝負を挑むのだが、ここでも土屋は伴の飲料水に激辛の唐辛子の濃縮液を仕込んで伴の味覚を狂わせたり、サクラを動員したりと卑劣、悪行三昧。

 

漫画界でもトップクラスのクズだろう。

 

最後は

そんな土屋であったが、二度目の料理対決の後に不正行為を告発されて自白し、伴にぶん殴られる。そこで土屋が店を辞めると告げるが、あすかに盛り付けのセンスがあることを評価され、盛り付け係として再出発することを薦められる。

盛り付け係として土屋は周囲に評価されつつあったが、本人にとっては屈辱でしかなく、ある日調理場の調味料を「ボンヤリ」とした味付けに変えた上に、「仲良しごっこしてろブタども!」という書置きを残して退職する。

そして、土屋自身の味を認めてくれるところがどこかにあるはずだという思いを胸に旅立って行った。

 

 

まとめ

何度も言うが、紛れもないクズ野郎だ。色々な漫画にゴミクズな存在がいるけれども、その中でもトップクラスに入ることは間違いない。この漫画で意味不明なのが、あすかに重傷を負わせた癖に罪に問われていない点だ。それに関しては土屋を警察に突き出さなかった周囲にも問題があると思うが。

ただ、そんな土屋にシンパシーを感じる部分があるのも事実だ。プライドが高い点と、性格が捻くれている点だ。特に印象に残るのは、勤務態度の悪い土屋をクビにすべきではないかと話題に挙がった時に、あすかが「誰にも相手にされずに生きてきたら捻くれてしまうのは当然だ。」と土屋をかばい、更生を試みるシーンだ。結果的それは叶わなかったが、あすかの指摘にも一理あるだろう。

世の中には色々なタイプの性格の悪い奴、クズが存在しているけれども、過去にいじめられたりハブられたり、意地悪な人間に囲まれて育ったりしたら歪むのは必然なのかなと思ってしまう。

土屋は擁護もできないクズであるが、せめてもっと早い段階であすかみたいに真正面からぶつかってくれる人がいればなあと思った。