先日amazonprimeでオアシス:ネブワース1996を観た。いつもは会員無料のやつしか観ないのだけれども、フジロックで上映していたのを一部しか観ておらず、折角だからフルで観たい!と思ったので課金して視聴した。
イギリスのスーパーロックバンド、オアシスが1996年にネブワースで2日間で25万人以上を動員した伝説のライブのドキュメンタリー映画だ。
オアシスは1991年に結成され、1994年頃から人気が上昇していき、1996年には既に世界のロックスターの域まで達する。
当時行われたライブはワンマン形式ではなく前座のバンドが複数出演しており、その中にはプロディジーやケミカルブラザーズといった「大御所」がズラリと並んでおり、現代で言うところの「フェス」に近いものであった。
ライブが始まると観客が一斉に物の投げ合いをするという現代の(特に日本)フェスでは考えられないようなハチャメチャ振りがちょっと面白かった。当然実際にやるのは危険だし、ライブ後には地獄絵図になっていることは間違いないが。
個人的に一番笑えたのが、プレミアリーグのマンチェスターユナイテッドが嫌いなリアム(彼はマンチェスターシティのファン)がマンチェスターユナイテッドにブーイングを浴びせろと観客を煽るシーンだ。こんなことを現代の日本のアイドルがやろうものならば確実にネットで袋叩きにされて社会問題になるかもしれない。
まあお国柄と時代の違いなのだろう。
最後に、今回はPCの画面で視聴したけれどもライブ音源は素晴らしかったので実際にライブに行ったような感覚になれたし、これが映画館や巨大スクリーンだともっとライブ会場に近いものだったと思う(フジロックで上映された時は実際に手拍子や拍手をしたくらいだ)。
その他にもオアシスのメンバーのオフショットも盛り込まれているが、会場に来たファンの描写が多かったと思う。リアムを愛して止まない人、失業中であったがライブで勇気を貰ってその後再就職を果たした人など、ファンの人生にもスポットが当たっていたのが興味深かった。
それだけ多くのファンに愛された偉大なロックバンドだったのだ。
残念ながらオアシスは2009年に解散してしまったけれども、楽曲は未だに生き続けており、多くのファン達から再結成の声が上がっている。
本当にこの時代のライブを観てみたかったし、来日した時(特に2009年のフジロック)に無理してでもライブに行けば良かったと後悔させられる。