ダメ人間にもなれない

PCの画面をクリックするしかできない男の日記

ダークナイトを観た ネタバレ注意

以前JOKERを観たけれども、バットマンシリーズは全く観たことがなかった。それで有名なやつでも観ようと思ってダークナイトを借りて観た。

 

 

teinousennin.hatenablog.com

 

 

 

ストーリー

 

銀行にピエロの被り物をした強盗グループが押し入る。彼らは大金を盗み出すが、仲間の一人に次々と殺され、大金も奪われてしまう。それがジョーカーだった。

一方、ゴッサムシティで秘密裏に犯罪者を撲滅していたバットマン(ブルース・ウェイン)だが、そんな中ゴッサムシティに新しい検事のハービー・デントがやってくる。次々と犯罪組織を刑務所に送る功績から、人々は「ホワイトナイト」と呼ぶ。

当初はハービーと協力関係にあったバットマンであったが、途中でのジョーカーとの対決で幼馴染のレイチェルを喪う。更に傷心のハービーにジョーカーが接触し、誘惑したことにより、悪の道に染まっていってしまう。

そうして、バットマン、ジョーカー、ハービーの3者の壮絶な対決が繰り広げられていく。

 

感想

バットマンシリーズを初めて見たけれども、正義の葛藤が上手く描かれているのが良かった。作中でもバットマンの行う正義によって模倣する輩が出てきたり、自らの違法な活動を省みて引退を考えたりと、勧善懲悪では決してない。

そして何と言ってもジョーカーだ。彼はとんでもない狂人でサイコパスなのだけれども、得た大金を燃やしてお金が本質ではないと説いてみせたりと哲学的な悪なのだ。

市民が乗った船と囚人の乗った船のどちらかの爆弾のスイッチを押させる罠など、人々の心理を試すシーンも目立つ。そうした過程の中で「ホワイトナイト」と称賛されたハービーは「トゥーフェイス」という卑劣な悪に堕ちていってしまう。悪でありながら信念と哲学を持ってるからこそ影響力は絶大なんだなと思った。

最後に、映画のJOKERを観てからこの作品を観たわけだが、ダークナイトのジョーカーはアーサー・フレックではないと思う。舞台の設定がJOKERの時代から約20年経っていて、その時のアーサーが30代後半から40代くらいだと思われるので、それを考えるとダークナイトのジョーカーは若すぎる。おそらくアーサーに影響を受けた別の何者かがジョーカーを名乗っているのだろう。それだけアーサーも劇中においては絶大なカリスマであるということか。

 

アメコミ好き嫌い関係なく、哲学的な意味でも考えさせられる作品である。