先週末開催予定であった京都大作戦2021(7/3~4,10~11の2週開催)は開催前日に中止(延期)となった。中止の理由は開催地の近隣住民からの不安や懸念の声が多く上がった為である。前の週での開催の際、会場の外や周辺のコンビニ等でたむろしたりするマナーの悪い客が目立ったのも理由の一つであるらしい。
個人的な率直な意見を言わせて頂くと、開催前日での中止の告知は信じられなかった。コロナ過で様々な規制があったりして開催自体が難しいものであることは理解していたし、コロナの感染状況が拡大すれば中止となるのも納得できた。
しかし、感染拡大の為の中止であれば先日記事にした男鹿ナマハゲロックフェスやアラバキフェスのように余裕をもって中止のアナウンスをすべきだったと思うし、前の週は無事開催されたので後の週も開催されると踏んでいたので衝撃は大きかった。
実を言うと俺自身も参加予定だったのだ。俺は幸いにも出発前で開催中止を確認できたのでバスやホテルのキャンセルができて良かったけれども、前日に京都入りしていた人達は辛かったであろう。
ただ、主催者側が開催前日まで何も発表しなかったのはギリギリまで開催できるように努力していた為であり、なおかつ近隣住民との信頼関係を損ないたくない、またあの場所で開催する為の苦渋の決断であったのだろう(と思いたい)。
いずれにせよ、一番辛いのは主催者の方である。
折角フェス再開の機運が高まってきた矢先での、ロックインジャパンフェスや今回の京都大作戦の中止は完全に出鼻をくじかれた形となってしまった。
本当にね、オリンピックも開催が決定して、プロ野球も制限付きとはいえ有観客で春先からやってきてようやく日常の娯楽が戻ってきたというのに音楽フェスだけ中止に追い込まれるのは不公平感は否めない。
現在の音楽フェスはマスク着用、大声や歌唱の禁止、ソーシャルディスタンスの維持の徹底、酒類の販売の禁止などなど、過去のフェスを知っている者からすればあり得ないと思うくらい対策を徹底しているのだ。その辺りもしっかりと報道してほしいものだ。
今回の京都大作戦のケースは一部の客のマナーが問題となったのが大きな要因である。
個人的には過剰なほど潔癖になってしまっているのでは?と思ってしまうのが本音であるが、コロナを警戒し、この時期でのフェスの開催に疑念を示している人達が大半を占めているのが現状なので、それに沿うのが正しいのであろう。
フェスが中止になるからプロ野球やオリンピックも中止にすればいいとは思っていない。むしろ逆でフェスもガイドラインに沿った形でどんどん開催されるべきと思うのだ。
今年開催が予定されているフジロックやSweet Love ShowerやSUPERSONICが何とか開催されることを祈っている。