ダメ人間にもなれない

PCの画面をクリックするしかできない男の日記

世界一受けたい授業を観た

先刻録画していた「世界一受けたい授業」を観終えた。

今回観たのは「N高等学校」と「山奥ニート」の特集が目当てだったから。

N高等学校についても関心はあったけれども、今回は山奥ニートにスポットを当てて書こうと思う。

 

山奥ニートとは、和歌山県の山奥にあるNPO法人「共生舎」で集団生活を送る男女達のことだ。彼らは定職を持たず、周辺住民の手伝いや林業などの仕事をしつつ、合間を縫っては川遊びをしたりバーベキューをしたりと自由に過ごしている集団だ。

 

以前から山奥ニートの存在は知っていたけれども、第一印象としては自由な生活が魅力的であるという点だ。こどおじとして親の目がある俺から見ると、定職に就かずにマイペースな生活を送れるというのが大きい。

あとは緩いつながりというか、学生時代の仲間内みたいな関係で楽しくやっているのもいいと思う。番組内でもメンバーの本名を使わなかったり(知らない人もいるという)、過去を探ったりしないようにして適度な距離を保っているのは興味深かったし、個人的にはもっと浸透しても良いと思う。

 

ただ、実際に移住してみたいかと問われたら答えはノーである。

それは現在の生活を捨てることのできない問題もあるけれども、ああいった共同生活を送るにあたって高いコミュニケーション能力が求められる点だ。仲間内で共同作業や仕事をするのもそうだけど、周辺地域との交流等もこなす必要がある為、俺の様にコミュニケーションのコの字もないやつは孤立してストレスを抱えるか、トラブルになってしまうだろう。

次は山奥ニートといっても、生活費(1か月2万円)や保険代を支払う為には仕事をして生計を立てなければならない。その他にも地域の手伝いとか農作業等もあり、実務能力に乏しいギリ健の俺など秒速でお荷物となってしまう。なので色々な経験を持っているというか、適応力のある人が望ましいと個人的には思う。

 

ここまで書くと「できない理由ばかり並べているんじゃねえよ根性なしが!!」と批判されるだろうけども、何も考えずに突撃して下手なトラブルを起こしたりするよりはマシかなと思う。

それに、あくまでも「ファン」で留めておきたいという気持ちもあるのだ。山奥ニートの人達は魅力的だし憧れの対象でもあるけれども、実際に近くで生活してみると自分や相手の嫌な部分を見なければならないし、憎悪の対象になる可能性も高い。逃げだと言われればそれまでだが、そうなるのはやはり悲しいし避けたい。

 

最後に、こういった場所はできる限り続いてほしいし、守っていってほしいと思う。

彼らはダメな人間でなく、周辺地域の人達を助けて支える立派な社会人であり、自ら考えて行動できる立派な大人なのだから。

 

俺はそうした場所に物資を送ったり、本を買ったりするなどの支援ができればそれでいいかなと思っている。