いきなり職務質問、いやガサ入りされかねない物騒なタイトルになってしまって申し訳ないが、時折マグナムを撃ちたいという衝動に駆られる。
というのも、約6年前無職の時代(厳密にいえば職業訓練校に通っていた時代)に韓国に一人旅した際に、ソウルの明洞の実弾射撃場でマグナムを撃ったことがあるのだ。
当時のレートで10発で50,000ウォン(日本円で5,000円)。一発あたり500円というボッタクリ価格だったけれども、日本国にいては絶対に体験できないことなので、意を決して撃つことに決めた。
受付の韓国人はとっても日本語が流暢。俺よりも日本語ができるのか?というくらいに。パスポートを掲示して、カタログから銃を撃つ。バイオハザードでお馴染みのベレッタ92Fを始めとして豊富なラインナップが揃う。
俺はその中からS&Wの357マグナムを選んだ。ルパン三世の次元大介の愛銃としてお馴染みのあのマグナムだ。
実弾射撃の際は耳栓と防弾チョッキの着用が義務付けられる。
銃はあらかじめ弾を込めておいた状態で、ワイヤーに繋がれた状態でセットされる。
俺は「よっしゃ!俺の嫌いな奴を撃つつもりでぶっぱなしたれ!」と意気込んで銃の引き金を引いたのだけれども、引いた瞬間に体が後ろにぶっ飛ばされそうなくらいの反動に襲われた。とてもじゃないが漫画のキャラの様に片手で撃つなんてできないし、生身の人間にヒットしたら確実に相手を肉塊に変えてしまうだろう。
結局標的に当たったのは10発中2発だった。我ながら情けない命中率であるが、それ以上に想像以上の威力に終始ビビって膝がガクガクしていた。
そんな感じの実弾体験であったけれども、不思議とまた撃ってみたい気持ちがまだ残っている。過去のリベンジというのもあるけれども、銃とかナイフといった武器への憧れがあるのだと思う。
それに俺が住んでいる地域は熊が出没しやすい地域なので、マグナムが手元にあると心が休まる…という気持ちもなくはない。
でもやっぱり俺は銃を持たせてはいけない男日本代表かな。
仮に狩猟目的で所持していたとしても、いきなり熊とかが出てきたら冷静に撃てる自信がない(パニック状態になって乱射しまくるか、フリーズ状態になって熊に首を飛ばされるか)し、多分手入れとかもサボっていざ使用する際に暴発したりしかねない。
それに加えて生来短気な性格なので、銃を持った自分はある意味バイオハザードのクリーチャーよりも先に駆逐すべき対象になりかねない。
それを考えると日本の厳しい銃規制は有難いといえる。銃が撃ちたいのならば海外の観光客向けのところでやる程度でいいのだろう。
でも俺がたまに走るランニングコースは熊の目撃情報があったところなので、やはり心配だ。はじめの一歩の鷹村守のように熊をボクシングでノックアウトできるように鍛錬しなければならないのだろうか?