ダメ人間にもなれない

PCの画面をクリックするしかできない男の日記

人生相談の動画を観て

いつものごとくYOUTUBEを観ていたら、ソフトオンデマンド創始者高橋がなり氏の人生相談の動画があったので観てみた。今回視聴したのは38歳フリーターが相談者だ。

 


【高橋がなり】人生相談#4(本編)⇒38歳フリーターへ、がなり「吠える」

 

相談者の38歳のフリーターのけんた氏は、求職中で仕事を決められずに悩んで相談にきたのだけれども、一番の問題が同居している母親の存在で、母親からの干渉によって再就職を妨害されて、代わりに1年間に月10万円を貰っていたことだ。

それで途中から10万円が貰えなくなり、母親と喧嘩状態に陥ったとのことだ。

 

それに対して高橋氏はもう20歳を超えた大人なのだから親の意見とかは関係なく、自分に責任があるのではと問いかける。けんた氏もそれに納得しながらも自分の意見を主張していく。更に今まで職を転々としていたことなどについても追及され、それに対してもけんた氏なりの主張を返していくことが繰り返されていき、動画の終盤で高橋氏が煮え切らないけんた氏に対して激怒して幕切れする内容だ。

 

動画を最後まで観たけど、まず気になったのが高橋氏がけんた氏の生育環境を考慮していない点だ。38歳にもなって親の承諾を得て生活をしている点を問題視しているが、幼少期からの過干渉等で自己肯定感が失われていることを想像できなかったのだろうか。

更に気になったのが、高橋氏がけんた氏の母親を甘やかすバカ親と批判しながらも、けんた氏に対して母親と別居してはダメだ、母親には感謝しなければならないと言った点だ。本当に酷い虐待親に育てられた人に言ったら逆に殴られかねないと思う。

 

そして一番気になったのが、けんた氏に対して「我慢が足りない」、「自己主張が強すぎる」と執拗に指摘したことだ。職を短期で転々としたことや、色々な理由をつけて就職先を選り好みしている点を批判しているのだが、俺から言わせれば何だかんだ言って働こうとしている点では評価できる。

それなのに高橋氏は下積み時代にけんた氏とは想像もできないほど我慢と努力を積み重ねてここまでのし上がってきたんだと怒りを露わにするのは個人的には耐えがたい。けんた氏はよくブチ切れなかったなと感心してしまう。

 

高橋氏の主張に対して憤りを感じたが、それ以上にコメント欄の高橋氏への賛同とけんた氏への総叩きが気持ち悪いくらいに多かった。世間の人間というのはどこまで狂ってるんだと思ってしまうくらいに。

 

高橋氏側をボロクソにしてけんた氏を擁護する内容になってしまったけれども、高橋氏のけんた氏に対して話を真摯に聞こうとする姿勢や、周囲が喜ぶ働き方というのはある程度同調できたし、けんた氏にも責任があったのは否めない。

 

だけど、いくら愛情があったり寄り添う姿勢があったとしても必ずしも相手に響くとは限らないと思う。むしろ逆効果になる可能性もあるだろう。

けんた氏には母親と離れて、自分の思うように生きていってほしいと願う。そこで失敗とかを繰り返しながら改善できればいいんじゃないかと思っている。