昨年度に比べたらライブイベントが開催される傾向になりつつあるものの、コロナウィルスの変異株の流行によって未だ予断を許さぬ状況の日本及びエンタメ業界。
コロナ関連の事はあまり話題にしないようにしていたけれども、わずかな期待を込めて日々感染状況は確認している。日本もワクチン接種が加速しているとはいえ、欧米の様に元の生活に戻りそうになさそうだ。日本人は昔から欧米と比べて衛星基準が高いし、潔癖症気味であるので、もしかしたら今の生活形式がこの先何十年も当たり前のようになるのかもしれない。
前回も今年のフェスの予想を書かせて頂いたが緊急事態宣言が出ている地域が異なるので、開催されたフェスと中止になったフェスとで分かれている。因みに自分が行ったことのある某フェスは感染者数が急増していて緊急事態宣言が発令されていた為に中止となってしまった。
そんな中で現在注目しているフェスがある。
先日ミュージックステーションに出演したKen Yokoyamaこと横山健氏が社長を務めるPIZZA OF DEATH RECORDSが主催する、「SATANIC CARNIVAL」である。
例年は千葉県の幕張メッセといった屋内で行われるフェスであるが、現在の感染状況を踏まえてか初の野外での開催となる。
このフェスにも過去に行ったことがあるけれども、出演しているアーティストがとにかく「激しい系」の音楽で、特に前方エリアなんてダイブ・モッシュの嵐で酷い時は目も開けていられない程だ。だけど今回はソーシャルディスタンスの確保ということでそういったことは当然できない。かつてのノリを知っている人達からしたら「ラウドロックコンサート」に近いものになるのではなかろうか?
そしてある意味フェスの醍醐味となっている酒の提供及び持ち込みも禁止となる。これも感染症対策を考えたら当然ではあるが、非日常感を味わうという意味では寂しい気もするのも事実だ。
そういった制限された本来のフェスの形とは程遠いものであったとしても、音楽の灯を消さない、続けようとする主催者の意向は素晴らしいし、尊重すべきであると思う。
あと、こういった中で開催を決断したのは5月初頭に開催された、埼玉県の「VIVA LA ROCK2021」と、千葉県の「JAPAN JAM」の成功もあるのかもしれない。開催中はニュースで取り上げられたり、ネット上で開催への疑念が多かったものの、感染者はなしとのことだった。これに関してはあまりニュースには上がっていない。
俺は今年のSATANICには行かないけれども、もしも行かれる方がおられたら、ルール順守の上で楽しんできてほしいと思う。かつてのような楽しみ方はできないが、そこにはきっと素晴らしい音楽があるはずだから。