ダメ人間にもなれない

PCの画面をクリックするしかできない男の日記

批判と誹謗中傷

インターネットをやっていて有名になってきたり注目されるようになるとぶつかる壁として批判と誹謗中傷がある。

 

批判とは何か。物事に判定を加えて判定、評価する事。人の言動・仕事などの誤りや欠点を指摘し、正すべきとして論じること。

 

では誹謗中傷とは何か。根拠のない悪口を言いふらして相手を傷つけること。

 

前者はまだいいとして、問題は後者の方だ。明らかに悪意を剝き出しにしているし、名誉棄損に繋がる危険性も高い。批判は相手の行動や考えを否定すれども、人格そのものを否定するものではない。しかし、誹謗中傷・名誉棄損は相手の人格そのものを否定して心身に危害を加える行為だ。最悪の場合相手を死に至らしめることもある。女性タレントが誹謗中傷によって自殺に追い込まれたのは記憶に新しいだろう。

 

これだけでも誹謗中傷は恐ろしいし許せないものであるが、本当に恐ろしいのは誰でも加害者になり得る可能性があるということだ。

toyokeizai.net

こちらの記事では高年収の人間が誹謗中傷、炎上に参加していたことを紹介しているが、当然逆のパターンもあり得るだろう。要するに底辺ニートだろうと、勝ち組会社員だろうとも、その人の中の正義が暴走すればモンスターに化してしまうということだ。

とある人の正義に便乗して、いつの間にか犯罪者の一員となってしまって全てを失うことだってあり得る。

 

正義の基準なんてとても曖昧だ。とある人によっては無能でもとにかく働かせることが正義であったり、俺みたいに無能は働かせない方が正義であったりという風に。

 

あと、誹謗中傷とまではいかなくともやたらと口が悪かったり言葉が汚いのを個性と捉えたり賞賛される傾向も如何なものかと思う。こんなにもひねくれて、どちらかというと反社会的なブログを運営している俺が言っても全く説得力はないが、有名無名問わず罵詈雑言が目立つように思える。俺の感覚では有名な人の方が汚い言葉遣いが許容されているような気がするが。納税額が多いからなのか?

 

確かにクソリプだったり明らかに失礼なコメントに対しては怒りを表したりする気持ちもわからなくもない。だけど、「正論だけどその言い方はないんじゃねえ?」、「ここまで言って大丈夫なのかこの人は?」と思わされることが多々ある。現に良質な情報源だったとしてもあまりにも言動がダメなのでミュートにさせて頂いた人々もいる。

まあ怒りを表現することは大切ではあるが、バカとかカスとかを乱発しないことが賢明だろう。下手したらそれが誹謗中傷と取られる可能性があるし。

 

最後に、世の中の不正やとある人物の良からぬ行動を批判するまでは良い。そうした批判までもができなくなれば本当の意味で独裁国家になってしまうだろうし。

だけど、誹謗中傷含めて相手の人格や心身を傷つける行為はいかなる場合でも許されない。いかに相手が罰せられるに値する存在だとしても、私刑は認められないのだから。