ダメ人間にもなれない

年金、福祉のない超低資産の老後生活

クリード 炎の宿敵を見た ネタバレ注意

先日、レンタルにてようやくクリードシリーズの続編をみることができた。

 

 

あらすじ

前回のコンランに惜敗したアドニスはロッキーの指導の下、連勝を続け、遂にチャンピオンにまで上り詰める。私生活では恋人で歌手のビアンカとの結婚を決め、順風満帆。

一方、かつてロッキーに敗れ、アドニスの父アポロの命を奪ったイワン・ドラゴ(以後イワン)は名誉を失い、ウクライナで貧しい生活を送りながら、息子のヴィクター・ドラゴ(以後ヴィクター)を鍛え上げ、ロッキーへの復讐の機会を伺っていた。

そうして戦績を上げ続けたドラゴ親子は、アドニスに挑戦を申し込む。アドニスは悩んだ末に挑戦を受けることを決意するものの、かつてアポロを救えなかったことで後悔の念を持つロッキーは反対する。そして2人は決裂し、アドニスはロッキー抜きでヴィクターに立ち向かうこととなる。

そして運命の決戦の日。当初はスピードとテクニックで優位に立っていたアドニスだったが、ヴィクターの脅威のパンチ力に圧倒され、次第に不利になっていく。そして遂にはKOでダウンを奪われてしまう。その時にヴィクターが反則行為を行っていたため、判定はヴィクター側の失格という形でアドニスのチャンピオンベルトは守られたが、明らかなアドニスの「敗北」だった。

失意のアドニスの前に現れたのは、ロッキーだった。自分がセコンドについてればこうならなかったと。何とかロッキーと和解したアドニスは、ビアンカとの間に生まれた娘アマラを授かり、その子育ての中で自らの闘う意味を見つめなおしていく。そして、ヴィクターとのリターンマッチを決意する。

ロッキーとの砂漠での決死の練習を経て、完全アウェーとなる敵地ロシアへ乗り込む…

イワンのその後

ロッキーに敗れたイワンは国からも、そして政府の高官であった妻からも見放されて、貧しい生活を強いられる。そんな中で自分を破ったロッキーや、見捨てたかつての国の幹部連中を見返すためにも息子を鍛え上げていく。

特に、肉体労働に勤しむヴィクターの姿が初期のロッキーと被って見えるのが印象的だ。

アドニス、父になる

ビアンカと無事ゴールインし、娘のアマラを授かる。しかし、アマラには妻のビアンカと同じく耳に障害があることが判明してしまう。

落胆するアドニスを支えたのが、ロッキーの存在だ。前作に比べてロッキーの出番は目立たなくなってきたものの、ここぞという場面で渋い働きをしてくれる。

感想

以前映画館で見れなくて、ずっとレンタルされるのを待っていた期待の一本だったけど、期待して良かったの一言に尽きた。

展開としてはロッキー3のように、一度は惨敗した相手に再戦を挑むものだけど、定番の人間ドラマ、周囲の人間の葛藤が素晴らしく描かれている。

俺が注目しているのがやっぱりドラゴ親子。敵役らしく、勝利のためには反則も厭わないけれども、自分たちを見捨てたイワンの元妻に対してあからさまに 敵意を剥き出しにしたりと人間臭さを全開に出している。

最後の死闘の際は互いにまともに立ってられないくらいに打ち合った末にヴィクターが追い詰められて、それを見かねたイワンがタオルを投げ入れて、アドニスの判定勝ちとなるのだけれども、その際のイワンの悲しい顔が忘れられない。ヴィクターを抱きしめて「もういいんだ」と慰める姿は、以前の冷酷なエリートボクサーではなく、完全に「父親」そのものだ。戦況が悪化したのを見てその場を立ち去った元妻とは天と地との差だ(本当に救いようのない母親である)。

ラストで、アドニスはアポロの墓参りに訪れ、ヴィクターに勝利したこと、そして新しい家族ができたことを報告する。

ヴィクターはトレーニングを再開し、イワンとともに走りこむ。

そしてロッキーは、長年疎遠になっていた息子のロバートの住むカナダに向かい、再開を果たす。

それぞれの新たな未来を予感させるいい終わり方だったと思う。